葬儀場の祭壇の画像
〈葬式のマナーを知っていますか?〉

葬式への参列は誰もが一度は経験します。

だからこそ、相手を不快にさせないためのマナーを押さえて臨みたいものです。

一社会人として恥をかかないよう、正しいマナーを知っておきましょう。

あなたが会社員であろうと自営業であろうと、「冠婚葬祭の基本的なマナー」は社会人なら知っていて当然というのが世間の共通認識です。

この記事では、仏式における葬式のマナー・言葉遣い・香典について解説します。

イザという時に恥をかきたくない方は最後までお付き合いください。

 弔事と慶事のタイミングが同じ場合

まず始めに、予備知識として「弔事(ちょうじ)=不幸」「慶事(けいじ)=祝いごと」のタイミングが同じ場合、どちらを優先するかについて押さえておきましょう。

この場合、葬式などの弔事を優先させるのが一般的です。

ということは、結婚式などの慶事は欠席することになりますので、そのことを先方に連絡しなければいけません。

この時点の連絡の仕方としては「やむを得ない事情で出席ができなくなってしまいました、申し訳ございません。」などと言い、具体的な理由を伝えないのが普通です。

「〇〇が死去したため葬式に参列した」という具体的な理由は、あとから説明するのです。

なお、会社の取引先など身内(親族)の不幸でない場合は、葬式と結婚式のタイミングが重ならないケースに限り、2つとも出席してもいいでしょう。



 仏式葬儀の一般的な流れ

フローチャートのイメージ画像
〈大まかな流れを把握しましょう〉

死去の知らせを受けたら、迅速な対応をしなければいけません。

続いて「仏式葬儀の一般的な流れ」について見ていきましょう。

通夜・葬儀・告別式の連絡を受けた場合、速やかに日時や場所・葬儀の形式を確認する必要があります。

この際に注意しなければいけないのが「故人とのお別れの仕方は宗教・宗派によって違う」ということ。

いざという時に慌てたくなければ、一般的なマナーや知識は広めに押さえておくことをオススメします。

 通夜

「通夜」は、故人が亡くなったその夜に行われる葬儀前の儀式です。

一夜を通して故人を守るのが通夜のしきたりとなっています。

ちなみに最近の通夜は、夕方から始まって2〜3時間後に終わる「半通夜(はんつや)」が一般的です。

遅くても始まる10分前には出向くようにしましょう。

 葬儀・告別式

故人が成仏できるよう、心をこめて祈る儀式が「葬儀」、そして、故人に生前お世話になった人たちが最後のお別れを告げる儀式が「告別式」です。

この2つは、あわせて1時間くらいを目処に、続けて行うのが一般的です。

通夜と同様に、10分前には式場に入れるよう、時間に余裕を持って出発しましょう。

 出棺・火葬

故人に最後のお別れをしたあと、「棺(ひつぎ)」「くぎ打ち=遺族が棺のフタに釘を打ちつけること」をして火葬場に向かうことを「出棺(しゅっかん)」、そして、遺体を火葬場で焼いて、残った骨を墓地などにおさめて故人の死を悔やむことを「火葬」といいます。

 弔事における基本的な姿勢

会社員の人間関係のイメージ画像
〈会社員・OLは、上司と担当部署に相談しましょう〉

具体的なマナーの内容に入る前に「弔事における基本的な姿勢」について説明しておきます。

自分と関係がある人に不幸があった際の行動の指針となるものなので、ぜひ覚えておいてください。

なお、自分でビジネスをやられている方は、自分の判断で行動するのが当たり前なので、この説明の対象者は、会社員・OLなどの自営業ではない方に限定しています。

 会社の取引先で不幸があった場合

会社の取引先から死去の知らせを受けたら、まず始めに、対応する部署と担当者を決めます。

そして、会社としての具体的な対応について指示を仰ぎましょう。

個人の判断で勝手に動いてはいけません。

 具体的な対応

日時や場所・葬儀の形式を確認したら、通夜または葬儀・告別式のいずれか、あるいは両方に参列します。

遠方の場合など、何らかの理由で葬式に参列できないようなら、担当部署に「喪主(もしゅ)=葬儀を主催する人」の氏名を教えてもらい、「お悔やみ状」または「弔電(ちょうでん)=お悔やみの電報」を出すようにしましょう。

 会社の内部で不幸があった場合

社内の誰かが死去した場合、まず直属の上司に、具体的な対応について相談します。自分ひとりの判断で勝手に行動してはいけません。

どう対応するか上司に決めてもらい、それに従って行動するようにしましょう。

なお、もし亡くなられた方が自分と親しい仲だった場合、「何か手伝えることはないですか?」と聞いてみるといいでしょう。

あなたと故人の間柄を考慮して、何らかの役割を与えてくれるかもしれません。

ただしこの場合も、喪主に話しかける前に上司に相談するのが社会人としてのマナーです。

 とりあえずの弔問におけるマナー

男性の弔問者の画像

お通夜の弔問とは別に「とりあえずの弔問」というものがあります。

とりあえずの弔問では、ご遺族の方にすすめられた場合に限り部屋にあがらせてもらいますが、悲しみと忙しさの中で来客対応をしなければいけない相手方のことを考慮して、早めに切り上げることが肝心です。

また、当然ですが言動は慎ましくすることを徹底し、ご遺族の気持ちを考えて、そっと寄り添うことを意識しましょう。

 お悔やみの挨拶をする

ご遺族へのお悔やみの挨拶としては「このたびは突然のことで…心からお悔やみ申し上げます」や「思いがけないお知らせをいただきまして、いまだに信じらない気持ちです」、または「このたびはご愁傷様でございます」など短めに「弔意(ちょうい)=人の死を悲しみ悔やむ気持ち」を伝えます。

この際には、頭を下げ、小さめの声で述べるのが自然です。

悲しみに満ちあふれて涙が出そうな状態なら「このたびは…」と言葉に詰まって頭を下げても、ご遺族に気持ちは伝わるでしょう。

 ご遺族と面識がない場合

ご遺族と面識がない場合、面識がある場合とは違うことを認識して行動しなければいけません。

この場合「以前〇〇の際にお世話になりました〇〇と申します」という自己紹介を始めにしないと、ご遺族の方に余計な気を使わせてしまいかねません。必ず自分から自己紹介するようにしましょう。

この際に気をつけなければいけないのは、病状・死因などの質問は厳禁だということ。

ご遺族の方から「最後は安らかな表情をしていた」などと話しかけられたとしても、あくまで聞き役に徹するのがマナーです。

故人への不満と取られてもおかしくない発言・お子さんが亡くなられた「喪家(そうか)=不幸のあった家」に小さい子供を連れて行く・弔問者どうしで関係のない話を長々とするなどは、いかなる原因があってもしないようにしてください。

 弔事の忌み(いみ)言葉に注意する

虫眼鏡でチェックポイントを見ている画像
〈場にふさわしい言葉を使いましょう〉

弔事には、それ特有の「忌み(いみ)言葉=場にそぐわないため使用を避けるべき言葉」があります。

具体的には以下のとおりです。

  • 重ね重ね
  • 重なる
  • 再三
  • くれぐれも
  • またまた
  • たびたび
  • 返す返す
  • 繰り返し
  • 数字の「四(∴し=死を連想させるため)」「九(∴く=苦を連想させるため)」

上記は、「不幸が繰り返すこと」を連想させるため使うべきではないとされています。

これ以外にも、「使う際には普段と表現を変えるべき言葉」というのが存在します。

下記の2つは押さえておきましょう。

  1. 「✕ 死ぬ・死亡」「◯ ご逝去(ごせいきょ)」
  2. 「✕ 生きる・生存」「◯ ご生前(ごせいぜん)・お元気なころ」

 遺体と対面するときのマナー

遺体との対面は望めば誰でも行えるものではなく、あくまでも「ご遺族にすすめられた場合に限り行っていいもの」です。

事故または事件で遺体の損傷が激しいケースでは完全に省略されることもあるので、「最後に顔を見てお別れをしたい」という気持ちがあったとしても、ご遺族の感情を優先して遠慮しましょう。

 ご遺族に対面をすすめられた場合

ご遺族に遺体との対面をすすめられたときは、まず遺体の顔から少し下がった位置に座ったうえで、故人に一礼します。

すると、ご遺族の方が遺体の顔にかけられている白布を、あごの方からめくってくれるので、立ち上がらず床に手をついたまま対面し、再び一礼します。

そして、静かに手を合わせ「おだやかな表情をしていらっしゃいますね」や「安らかなお顔で、まるで休んでいらっしゃるようですね」といった、ご遺族の気持ちに配慮した言葉をかけるといいでしょう。

なお、悲しみで対面するのが困難なときは「申し訳ありません。今の私には悲しすぎて…」などと正直な気持ちを述べ、断ってもかまいません。

なぜなら、ご遺族の方も無理強いするようなことではないことを分かっているからです。



 仏式における香典のマナー

香典の意味・目的

御霊前と書かれた不祝儀袋の画像
〈香典は押さえるべきことが多い〉

香典(こうでん)は「香奠」と書くこともあり、死者の霊前に供える金銭のことを指します。

もともとは「霊前に供える香木(こうぼく=いい香りを持つ木材)」を指す言葉だったのですが、現在においては香木の代わりに包む金品を意味する言葉として定着しています。

とりあえずの弔問のときではなく通夜または葬儀・告別式のときに持参するのが一般的です。

香典には「喪家の葬儀費用を軽くするための心づかい」という目的があります。

なお、身内(親族)の場合は「葬儀費用の分担」といった目的も含まれています。だから故人との関係が深いほど香典の金額が大きくなるのです。

意味・目的を理解したうえでマナーを押さえると社会人として一歩前進できるので、この機会に理解を深めていただけたらと思います。

参考になる動画

 香典の金額について

香典は故人との関係の深さや慣習、および葬式が行われる地域によって、包む金額や習慣が違います。

一般的に、故人が一家の主であったり主婦の場合は多めに包んであげたいものですが、そうではないときは「各家庭ごとの基準」を設けるのがいいでしょう。

とはいっても、ある程度ほかの家庭の基準を参考にしないと「通常とかけ離れた金額」になってしまいかねません。

一定量の情報を集めて基準をつくることをオススメします。

包む金額の相場は、遠い親戚やご近所さんが3000円、勤務先関係が5000円、取引先関係・祖父母・親しい知人が10000円、両親・兄弟姉妹が30000円となっています。

また香典の金額は、「偶数(∴『割り切れる=切れる』から故人とのつながりが切れることを連想させる)」「九(∴く=苦を連想させる)」を避けるのが普通ですので注意してください。

なお香典の金額が少ない場合、「葬儀の手伝いをして補う」という方法もあります。

 お札の注意点

香典袋(不祝儀袋)に入れるお札のしきたりとして「新札を入れてはいけない」というものがあります。

これは「不幸への準備を前もってしていたことを連想させる」ということが、遺族に対して失礼に当たるというのが理由です。

かといって破れてしまっているようなボロボロのお札も、人に差し上げるものとして不適切です。

①新札ではないこと・②破れ・汚れがないこと、この2つの条件を満たしたお札を包むようにしましょう。

 仏式の香典袋(不祝儀袋)について

不祝儀袋と筆ペンの画像
〈不祝儀袋のポイント〉

「不祝儀袋(ふしゅうぎぶくろ)」は宗派によって違います。

一般的には市販のものを利用しますが、蓮(はす)の花がついている(プリントされている)袋は仏式(=仏教の方式)以外の宗派では使いませんので注意してください。

不祝儀袋の表書きには薄墨(うすずみ=濃くない墨の色)を使うのが正しい方式です。

これには「悲しみの涙で文字がにじんでしまいました」という意味があります。

文字の書き方としては、真ん中の上段に「御霊前」「御香典」「御香料」から選んで書き、真ん中の下段に氏名を書くのが正式です。

なお「内袋(うちぶくろ)」には「大字(だいじ=壱・弐・参など)」で金額を記入するのが通例です。

たとえば10000円であれば、「金壱万圓」と書きましょう。

「也(なり)」を付けるか付けないかで迷う方がおられますが、昔ならともかく現在においては付けなくても問題ありません。

 香典袋(不祝儀袋)の渡し方

不祝儀袋はもともと「祭壇(さいだん=供物などを捧げる壇)」に直接供えるものでしたが、現在においては、葬儀の受付またはご遺族にお悔やみの言葉を添えて渡すのが一般的です。

通夜と葬儀の両方に出席する場合は「葬儀のとき」に渡しましょう。

なお、どうしても時間の都合がつかなくて通夜・葬儀のどちらにも出席できない場合は、「現金書留」を利用して郵送します。

この場合、持参するときと同じ要領で不祝儀袋にお札を入れ、「お悔やみ状」を書いて現金書留封筒に同封します。

現金だけだと失礼に当たるわけではありませんが、お悔やみ状もあったほうが先方に気持ちが伝わるので、ぜひ自分で書いてみてはいかがでしょうか。

仏式における通夜のマナー

通夜は、故人が亡くなった当日に近親者・知人・友人といった関係者が集まり、一夜を通して遺体を守る儀式です。

ここでは、始めに「通夜の流れ」をお伝えしてから細かい解説をしていきます。

通夜は、下記の1〜5の流れで行われます。

  1. 受付を済ませる
  2. 席に着く
  3. 僧侶(そうりょ)による読経(どっきょう)
  4. 焼香(しょうこう)を行う
  5. 通夜ぶるまいに出席する※声をかけられた場合のみ

 通夜の受付の仕方

葬儀場の受付の画像
〈受付で芳名帳に記帳します〉

通夜に弔問する場合、おそくても儀式がはじまる10分前には受付を済ませます。

遅刻はかなり失礼な行為なので注意しましょう。

会場についたら、受付で名前を書くか名刺を渡すかのどちらかをし、持参した香典を渡します。

なお、通夜と葬儀の両方に出席する場合、「葬儀」で香典を渡すのが一般的です。

つづいて祭壇のある部屋に静かに入ります。

この際の態度として、先に来られている弔問者に一礼すること・私語をつつしむこと、を守るようにしてください。

そして、ご遺族に簡潔なお悔やみを述べます。

 通夜の席次(=席順)

通夜の席順には、厳密な決まりは無いといっていいでしょう。

とはいっても、祭壇のすぐ近くには僧侶(=お坊さん)、祭壇に向かって右側の席が「喪主・ご遺族・近親者」、祭壇に向かって左側の席が「故人と血縁のない知人」といった具合に最初からなっているのが普通です。

「一般の弔問者」は、祭壇の正面を向いた席に先着順で座ります。

いちおう祭壇に近い席が「上座(かみざ=身分が上の人が座る場所)」ですが、混んできたらその場で「誰が上か?」なんていってられません。上座・下座のことは置いといて、先着順に詰めて座るようにしましょう。

上座・下座を守らないことよりも、弔事の席でバタバタすることの方が失礼に当たります。

 僧侶による読経→焼香

通夜の儀式の中心は僧侶による「読経(どっきょう=お経を読むこと)」です。

一概にはいえませんが、場合によっては短い「法話(ほうわ=仏教の教えを話すこと)」が続くこともあります。

それが終わったら、喪主→ご遺族→弔問者の順に「焼香(しょうこう=香を焚いて拝むこと)」をしていきます。

一人ずつ焼香台の前までいって行うこともありますし、その場で「回し香炉(まわしこうろ=小さい焼香台を使って手渡しで順番に焼香をすること)」をすることもあります。

廻し焼香台の画像
〈廻し焼香台〉

回し香炉では、受け取る際と次の人に渡す際の2回、軽く会釈しましょう。

焼香のやり方は他の方と同じ方式で行えば問題ありません。

 参考になる動画

 通夜ぶるまいについて

「通夜ぶるまい」というのは、通夜のあとに喪主が弔問者に対して食事やお酒を振るまうことを指します。

通夜の儀式が終わると、ご遺族の方から挨拶があり、別室で通夜ぶるまいが行われるのが普通です。

この通夜ぶるまいに出席できるのは「喪主・ご遺族に声をかけられた方のみ」で、出席する場合は一口でも箸をつけるのがマナーです。

なお、お酒も出されますが、宴会ではないので、悪酔いして騒いだりしないよう注意しなければいけません。

ただ、これも全国一律のマナーがあるわけではなく、地域によっては「にぎやかな方が故人の供養(くよう)になる」という考えのもと、普通の宴会のような派手な通夜ぶるまいが行われるところもあるそうです。

やはりここでも、式が行われる地域の慣習に配慮する必要がありますね。

 仏式における葬儀・告別式のマナー

葬儀は故人と親しかった人が集まり、ともに冥福(めいふく=死後の幸福)を祈る儀式で、告別式は親しかった人とともに故人との最後の別れをする儀式です。

一般の会葬者は、基本的に「供花(くげ)」「供物(くもつ)」を供えなくてもかまいません。

無理強いして供えるのは失礼に当たるので、ご遺族の意向に沿った行動を取るようにしてください。

ここでも通夜の解説と同様に、まず「葬儀・告別式の流れ」をお伝えしてから細部に入っていきます。

葬儀・告別式の流れは以下のとおりです。

  1. 受付を済ませる
  2. 開式の辞
  3. 僧侶による引導(いんどう)・読経(どっきょう)
  4. 弔辞・弔電の奉読(ほうどく)※葬儀のみ
  5. 読経・焼香
  6. 僧侶退場・閉式の辞
  7. 出棺・火葬

 受付の注意点

受付では簡潔にお悔やみの言葉を述べ、「芳名帳(ほうめいちょう=会葬者の名簿)」に記帳するか名刺を渡し、香典を差し出します。

名刺を渡す際の慣例として、「右上に『弔(ちょう)』の字を書き入れる」や「左下の角を小さく折る」といったものがありますので、守るようにしましょう。

受付には多くの会葬者が次々と来るので、もし知り合いを見つけたとしても、目礼にとどめて式場に入るようにしてください。

 代理人として参列する場合

葬儀・告別式に代理人として参列する場合、2つの点に注意する必要があります。

まず1つ目は、「受付の芳名帳の書き方」です。

具体的には、本人の名前を書き、その下に代理を表す「(代)」を書き入れなければいけません。

そして2つめが、「名刺の差し出し方」です。

代理の場合、本人の名刺・自分の名刺の2枚を受付で渡すのが通例となっています。

この際の注意点として、「本人の名刺の右上に『弔(ちょう)』の字を書き入れること」及び「自分の名刺の右上に『代』の字を書き入れること」があります。

少し細かいマナーですが、守るようにしましょう。

 弔辞の内容・形式

〈弔辞は形式より気持ちが大事〉

「弔辞(ちょうじ=故人の死を悲しむ気持ちをあらわした言葉)」を頼まれたら、快く引き受けるのがマナーです。

身構えてしまうかもしれませんが、形式張らずに自分の気持ちを素直につづれば伝わります。

時間は3分ほどを目安にするといいでしょう。

内容は、①自分と故人の関係・②故人の人柄の紹介・③故人との思い出・④死去を悲しむ気持ち・⑤今後の決意・⑥ご遺族へのいたわりの言葉、とするのが一般的です。

指名されたら祭壇の前に出向き、故人に語りかけるように読みましょう。

悲しみで読むのがつまってしまったとしても気にする必要はありません。

真心がこもっていれば、会葬者の心に必ず響きます。

 葬儀・告別式の焼香

葬儀・告別式のマナーは宗教・宗派によって違いがありますが、通常は指示があるので、それに従って行動すれば問題ありません。

一般の会葬者として葬儀に参列した場合、「末席(まっせき=下位の座席)」に座り、焼香は最後に行います。

また告別式では、会葬者は司会者の指示をうけて焼香をします。

葬儀・告別式ともに、焼香の回数は一度でも二度でもかまいませんが、他の方の様子を見て、同じ回数にするのがいいでしょう。

 出棺・火葬について

出棺は、会葬者・世話人・ご近所さんなど、関係者全員で見送るのがマナーです。

遺体を焼く火葬場には全員で行かないのが普通ですが、ご遺族から声をかけられたら行ってもかまいません。

火葬は、おおよそ1時間弱かかります。この間に待機する控え室では、葬儀が終わったことから来る安心感でハメを外さないよう、十分気をつけてください。

火葬場の中を歩く男性の画像
〈火葬場でも気を抜いてはいけません〉

ご遺族・近親者にとって最も辛いのが「火葬」と「骨上げ(こつあげ=火葬後の遺骨を骨壷におさめること)」であることを認識しなければいけません。

骨上げは火葬場へ同行したひと全員で行うもので、二人一組になって足の方から遺骨を骨壷におさめます。

これが終わると、遺骨を喪家に帰して「精進落し(しょうじんおとし=僧侶・世話役などの労をねぎらう食事)」が行われますが、現在の精進落しは、ご遺族と近親者が僧侶と世話役の労をねぎらうのが一般的です。

一般の会葬者は遠慮するようにしましょう。

 最後に

葬式の「基本的なルール」は変わりませんが、「マナー」はその時代・地域に生きている人の価値観によって変化していきます。

なので、全ての時代・地域で通用する普遍的なマナーはありません。

でも、基本的なルールをしっかり押さえておくと、マナーが変わったとしても比較的カンタンに対応することができます。

この記事を読まれたあなたが、葬式に関するルールとマナーを知ったことで「これでイザという時にあわてないで済む、よかった♪」と思っていただけたとしたら、コンテンツライターとして心から嬉しく感じます^^